About:説明

365sec プロジェクトの概要


このプロジェクトはVimeoである映像を観たことから始まった

2011年11月、たまたまインターネットで目に留まった映像プロジェクトがあった。万年筆のMontblancによるプロジェクト “The Beauty of a second”(特設ウェブサイトはすでに公開終了)「スマートフォンの普及で、ふとした瞬間を写真や動画に収めることが誰にでもできるようになった現代、世界中の誰かが撮った美しい映像を1秒ずつ繋いで1つの映像をつくりあげる」というコンセプト。案内するのは映画監督のヴィム・ヴェンダース。(彼の作品の中で僕が好きなのは「夢の涯てまでも 原題:Until the End of the World / Bis ans Ende der Welt」)

このプロジェクトに刺激されて、1日を1秒ずつ切り取って繋げていくスタイルで始めたのが “365sec” という僕の映像プロジェクト。

そして、僕が “365sec” を始めてしばらく経ったころ、今度は映画監督リドリー&トニー・スコット兄弟とフジテレビの亀山氏による “Japan in a Day” というプロジェクトが立ち上がった。こちらは東日本大震災から1年後の2012年3月11日に撮影された映像を公募し、12か国から集まった8000本(総計300時間分)の映像を編集して一つの映像作品としたもの。こういうものが世の中で受け容れられていることを知り、僕のプロジェクトもいつか何かの意味を持つことがあるかもしれないと考えるようになった。


365secの映像を撮影、編集するにあたって決めたこと

  1. 撮影機材は限定しない。スマートフォン、アクションカメラ、コンパクトデジタルカメラ、レンズ交換式デジタルカメラ、全天周カメラなどを使用している。
  2. 撮影済み映像の後加工は基本的に行わない。(撮影時にカメラ側で設定したスローモーションやタイムラプス、スタビライズはその時の気分を表していると考えて制限しない。全天周カメラで撮影した映像は撮影後にリフレーム作業が必須のため除外)
  3. 撮影できなかった日、しなかった日は黒画面。編集時に日付のみ追加する。
  4. 映像は1日1秒ずつカットするが、音声は前後に伸ばすことを許容する。(強く印象に残っている出来事や、何日も継続する気分を表現している)
  5. 後付けのBGMを乗せない。(当初、編集した映像にBGMをつけていたが、時間が経ってから見返すと違和感だけが残りライフログ作品として意味がなくなっていると気付き、全て再編集した)

2021年、プロジェクトのスタートから10年が経過した

始めた頃は、正直に言うとこれほど長い期間継続できると思っていなかった。何も撮りたくない気分の日もあった。何を撮るでもなく漫然とカメラを手にした日も少なくない。しかし、そんな日々の映像にも確かに何らかの心の動きが記録されている。

プロジェクトが9年目を終えるころ、僕には今までの日々とこれからの日々をいつか見せたい相手ができた。これを書いている2022年の今、彼女はまだ小さな手でスマートフォンの画面を指さして彼女自身が映るビデオを楽しそうに見ている。

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